〇塾-わじゅく-日記

老若男女を問わない現代の寺子屋「〇塾-わじゅく-」の日記

ありがとうございました。

中学時代の塾の恩師の通夜に行ってきました。

久しぶりに再会した恩師はすっかり小さくなっていました。

今までずっと意識不明の状態で闘ってきたと思うので,

これからはゆっくり休んでください。

 

色々な思い出があります。

私が進学塾の講師になろうと思った時,

その恩師が塾長をやっていた塾以外に

私の中での選択肢はありませんでした。

「他の塾なんて興味無い。

でも,あの先生が塾長をやっている塾ならとてもいい塾に違いない」

そう思っていました。

そして,確かに素晴らしい塾だったと今でも思います。

 

学生の時は随分怒られもしました。

しかし,そこに常に愛情を感じました。

私が第一志望の学校に落ちた時,

家でビービー泣いてる私に塾から電話がかかってきました。

「家でいても泣いてるだけやろうから塾に来い」と。

泣きながら塾に行くとその恩師が待ち構えていました。

そして,目を大きく見開いて一言。

「さぁ,宇高!次のことを考えようか!」

あの言葉は,今の私にとってもとても大きな言葉だったと思います

失敗もするだろう。

恥もかくだろう。

しばらくいじけることもあるだろう。

でも,ひとしきり落ち込んだら,やっぱり

「次のことを考え」なくちゃならんのだと思います。

 

思春期なりの複雑な心境なり状況を抱えながらの受験勉強で,

この恩師からは色々なところで,

「いや,宇高,お前の思ってることは正しいんや。

それはそれでワシもよぉわかる。」

と,肯定してもらうことが度々ありました。

あれが,当時の私にとっての大きな救いでした。


M先生,ありがとうございました。

あなたから私なりに掴んだ教育の理想を,

私なりに今後花開かせたいと思います。

これからも見守っていてください。

もし私が情けないことをしていたら

「こらっ!宇高っ!何しとんじゃっ!」

と例の一言をよろしくお願いします。

 

本当にありがとうございました。