東日本大震災以降,
一算数科講師がこの非常時にできることなんて何も無いよな,
と自分の仕事の意義を考え無力感に襲われることがある。
しかし,算数・数学も含めた自然科学を教える者には
「人間は自然の一部であること」
「自然を少しずつ知ることはできても,決して支配はできないこと」
を伝える大事な使命があるはずだ。
そして,
「人間は生きものであるということ」
「生きてあるということはそれだけで奇跡であるということ」
も。
それが自然科学教育に携わる者の,
いや,教育全般に携わる者たちの使命だと思う。
科学は金儲けの道具などではない。
まずは,自然に対する敬虔なラブレターだ。