足元
今朝あんこの散歩をしている時に,漠然とこんなことを考えていた
「答えが見えなくなったら,
一度前に向けている視線を下に落としてみよう。
答えは往々にして,前ではなく足元にある。」
と。
そんなことを考えながら散歩から帰ってきて,
録画していたNHKスペシャル「神の数式」の第2回をようやく観
内容自体もとても面白かったけれど,
話の途中で出てきたスターリンの粛清の話や
「超弦理論」の出始めに色々な物理学者が示した冷たい態度などを
我々はくれぐれも
「正常」という「光」,
「常識」という「光」ばかりに目を向けていてはダメで,
自分の中のわかっていなさ,
自分の外に対するわかっていなさというものに,
できるだけ目を向けようとせねばならないのだとつくづく思う。
「現実」はきっと「暗黒」ではなく,ただの「暗がり」。
じっと目をこらせば色々な実も見えてくるし,
人肌の温もりだってきっとある。
そこに目を向けなければ,
我々はとんでもなく間違ってしまうことがあるのだろうと,
そんなことをまた漠然と思った。